イネ科、ヒエ属に分類される一年生草本
縄文時代に中国から伝来した説や日本起源説があり、あわと並んで日本最古の穀物と見られている。名前は「冷え」に耐えることに由来しているとも言われるほど寒さに強いため、寒冷地や高地でも栽培でき、救荒作物としても利用されてきた。自然界にあるのはうるち種のみであるが、数年前に岩手大学にてもち種が育成されている。
含有たんぱく質には、血中の善玉コレステロール値を高める作用があるといわれている。ビタミンB₆、ナイアシン、パントテン酸、カリウム、リン、亜鉛を含む。クセのない味わいであるが、一般に流通しているひえはうるち種であり、冷めるとパサパサしやすいため調理の工夫が必要。