イネ科、モロコシ属の一年生草本
アフリカが原産地で、紀元前3000年以前に栽培されていたと考えられている。その後、アラビア、インド、中国に伝わり、北部から満州にかけて広く栽培されるようになった。なお、日本には14世紀ごろに、中国から高粱という品種が伝来したと記録されているが明確ではない。
非常に使用用途が広く、実を粉にして主食にするほか、ビールの醸造原料としても用いられる。
また、穂を箒として利用したり、茎は飼料や壁の材料、燃料、さらには、糖蜜も採取でき、青刈りして飼料にもされている。栄養価としては、ポリフェノール、カリウム、リン、ビタミンB₁、B₆を含む。
赤みを帯びた色、弾力のある噛み応え、コクのある味わいからミート・ミレットとも呼ばれ、ひき肉の代用素材としてよく使われる。