タデ科ソバ属に分類される一年生草本
ソバ属は、通常3種が区別され、普通種、韃靼(ダッタン)種、宿根(シュッコン)種がある。
原産地は東アジアの温帯北部と見られている。日本には中国から朝鮮を経て8世紀までに渡来したとされ、772年に旱魃に備えてソバ栽培を奨励したのが最古の記録である。
たんぱく質やビタミンB群、ミネラルのほか、ソバ特有の成分でポリフェノールの一種であるルチンを含む栄養価の高い食品である。ダッタンソバのルチンやカルシウム、マグネシウム、ビタミンB₂含有量は、雑穀の中でもかなり高い。殻を取り除いた「そば米」は、つるんとした食感で、手軽に料理に使える。