この物語は、雑穀の魅力について正しく、わかりやすく広めるために生まれた、雑穀の真実に挑戦する信実のヒューマンドラマです。雑穀の有資格者を中心に、皆様から寄せられた雑穀にまつわる疑問についての答えを探していきます。
グレオ
「いよいよ3月、弥生だね。僕、3月生まれなんだけど、幼稚園の時に誕生月の記念日をテーマにして、工作することになったんだ。その時、ひな祭りしか思い出せなくて、、、」
ミレイ
「そうよね、ひな祭りは桃の節供、女の子の記念日だものね。お雛さん作るの恥ずかしかった?」
グレオ
「恥ずかしいよー。それで、先生に助けてもらって、3月3日『耳の日』があるよって教えてくれたんだ。だから、大きな耳作ったよ。マギー審司の耳みたいなやつさ。でも、『雑穀の日』を知っていたら、雑穀の穂にしたけどね。」
ミレイ
「そうね、『雑穀の日』ができたのは2007年のことだから、グレオくんが小学校に入ってからだね。」
グレオ
「そうかー、じゃあ、まだその時は雑穀の記念日ってなかったんだね。でも何で『雑穀の日』って3月なの? 穀物だから、実りの秋の方が季節的に良さそうだけど。」
ミレイ
「それはね、3月っていうと、春の新商品や、レストランなどで新メニューがたくさん出てくる季節でしょ。その時に、雑穀をたくさんおいしく使ってほしいと願いを込めて、雑穀の記念日を決めたらしいわ。また、ちょうど雑穀の種まき前にもなるので、雑穀の生産者さんや雑穀産地の方々、販売している会社の方、料理に使う方も一緒に、みんなで雑穀のすばらしさを共有するのにちょうど良い時季でもあるのよ。」
グレオ
「なるほど、でも何で9日なんだろう?」
ミレイ
「それはね、3、9を “ざっ・こく” と読む語呂合わせからみたいよ。」
グレオ
「そうなのか、それで3月9日なのか。スマホで調べたら、同じく3と9を “さくさく” と読んで、チョコビスケット『さくさくぱんだの日』でもあるんだって。ビスケット好きの僕としては、“さくさくビスケットと雑穀の日” の方が覚えやすいかも。」
ミレイ
「私は、3と9で、”サンキュー雑穀、感謝の日” ね。」
《解説》
日本雑穀協会では、3月9日を『雑穀の日』として定め、食材としてのおいしさと共に、高い栄養価や機能性、作物資源や文化財としての重要性など、雑穀のすばらしさを伝える記念日にしています。この雑穀の記念日をひとつのきっかけとして、日本人の主食の原点ともいえる “雑穀” のすばらしさが広く認知されるよう、普及啓発活動を行ってまいります。
参考サイト
一般社団法人日本記念日協会
登場人物紹介
グレオ
神奈川県出身、文学部の大学2年生。趣味は映画観賞と食べること。スマホが離せない少し優柔不断な次男坊。ミレイはカフェのバイト仲間。
ミレイ
料理と読書、そして雑穀が大好きな、東北の中山間地出身の女子大家政学部の3年生。雑穀エキスパート認定者。責任感が強く、負けず嫌い。