アマランサス

Grain amaranthus

ヒユ科、ヒユ属に分類される一年生草本で、一連のヒユ属の栽培植物の総称

60の属の中に800の種があり、観賞用、野菜用、穀実用などで約10種類が栽培されている。穀実用としては、センニンコク(仙人穀)、ヒモゲイトウ(紐鶏頭)、スギモリゲイトウ(杉森鶏頭)の3種がある。

アマランサスの栽培化は古く、紀元前5000年~紀元前3000年には、アンデス南部の山岳地帯でアステカ族という民族が栽培しており、以来インカ帝国に至るまで、トウモロコシ、インゲンマメなどに匹敵する重要作物であった。日本には、江戸時代にヒモゲイトウが観賞用として導入され、東北地方では小規模ながら、アカアワなどの名前で食用にも栽培されていた。

カルシウム、ビタミンB₆、葉酸、鉄、亜鉛を多く含む。種皮が柔らかいので、精白しないで全粒で食べることができることは、高い栄養価の一因でもある。一方で独特の香りがあるので、料理に使う量は加減が必要である。

アマランサス畑(長野県伊那市)

 

岩手県二戸市のアマランサス

 

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