イネ科、エノコログサ属に分類される一年生草本
原型は雑草のエノコログサ(ねこじゃらし)と推定されている。原産地は中央から西アジアで、シベリア、オーストリアを経て、ヨーロッパには石器時代に伝わったとされる。日本においては、縄文時代から栽培されていたヒエと並ぶ日本最古の穀物で、イネが伝来する前の主食だったと見られる。二千を超える品種があり、現在でも全国各地で広く栽培されているが、その多くがもち種となっている。うるち種は主にアレルギーの代替食として利用されている。
表面の色素はポリフェノールであり、パントテン酸の含有量が雑穀の中では特に多い。その他、ビタミンE、B₁、B₆、ナイアシン、カリウム、鉄、亜鉛を多く含む。アワの名前は、風味が淡いことに由来しており、あっさりとクセがなく上品で食べやすい。もち種はもっちりとした食感。